現住所の退去日は決まっているのに新居の準備がまだできていない。
家をリフォームするために仮住まいに引越しするのですが、仮住まいが狭くて引越し荷物のすべては入りそうにない。
そんな時には引越し荷物の一時預かりサービスを利用することになります。
引越し荷物の一時預かりサービスを利用するときに訪問見積もりの時に確認したいことです。
引越しの荷物を一時的に預かってくれるサービスの種類
引越しの荷物を一定期間預けるには様々な形があります。
荷物を預ける期間、量などに応じて預ける先を使い分けるとよいでしょう。
引越しの荷物を預かるサービスを提供しているのは引越し業者、倉庫業者、トランクルーム、レンタル収納スペースなどが挙げられます。
預ける引越し荷物の量や預ける期間、預けるためにかかる費用などで最適な業者を探しましょう。
引越し業者の荷物一時預かりサービス「一時保管」
特別な料金は発生しない引越し業者の一時保管サービス
貨物自動車運送業者が一時的に引越しの荷物を一時的に預かるサービスです。
引越し業者が引越しの荷物をトラックに積み込み、その引越しの荷物を新居に届けて搬入するのが翌日以降になる引越しでは、引越し荷物の一時保管の形になります。
例えば、引越しの移動距離が長く、引越し荷物を積み込んだその日のうちに新居に届けられないような場合、引越し荷物の一時保管の形になります。
複数の引越し物件を一台のトラックに積んで運ぶサービス混載便は、引越し荷物を新居に届けるのがトラックに積み込んだ日の翌日以降になりますから一時保管にあたります。
引越し荷物が多くて一日では終わらない引越しや、新居のマンションでエレベーターの使用時間が午前中になっている場合に宵積み、夕積みをして引越し荷物の一部を預けなければならない場合も引越し荷物の一時保管になります。
引越し前日の夕積み、宵積みでトラックに積み込んだ引越し荷物は、翌朝、トラックがユーザー宅に向かうまで留め置きされます。
引越し業者の一時保管はあくまでも引越しの組み立て方で発生するものであり、一時保管するからといって特別な費用はかからないことがほとんどです。
引越しのスケージュールを組み立てる際に引越し業者が引越しの荷物を一時預かる場合は一時保管料は発生しません。
これをユーザー側から「今日、荷物を引き取って明日届けてほしい」と申し出た場合は一時保管の預かり料金が発生します。
引越しにおける留め置きとは
引越しにおける留め置きとは、引越し荷物をトラックに積んだままにしておくことです。
基本的に引越し荷物を預かる引越し業者の一時保管サービスのカテゴリに入りますが、留め置きの特徴はトラックの荷台から荷物を降ろさないことです。
引越し業者の一時保管サービスでは、通常、引越し業者が管理する倉庫やコンテナに預かった引越し荷物を降ろし、その倉庫やコンテナで引越し荷物を管理しています。
しかし、留め置きでは荷台の扉にカギと封印をかけて、荷物をトラックに積んだままにしておくことを指します。
留置のためにトラックの荷台の扉にかけた封印は、ユーザーと引越し業者がともに確認しながら解くことになります。
留め置きが必要な引越しとは
荷物の総量が多くて2日以上の工程になる引越しの場合、引越し荷物をトラックに積んだままにして一晩預かる留置が発生する場合があります。
また、新居となる引越し先が新築のマンションで、そのエレベーターの使用時間に制限がある引越しの場合、引越しの前日に引越し荷物の一部をトラックに積み込んでおく夕積み、宵積みをかけて、引越し荷物の一部を一晩、引越し業者が預かることがあります。
その
引越し前日に夕積み、宵積みをする目的は、引越し当日の積み込み作業を早くするためです。
前日に夕積み、宵積みをしておけば、引越し当日は残りの荷物を積み込むだけですから、夕積み、宵積みをしない引越しよりもかなり早く降ろし地に向かえます。
引越し前日の夕積み、宵積みでは全ての荷物をトラックに積み込むわけではありません。
ユーザーが引越し前日の夜に必要なものは残しておきます。
夕積み、宵積みで積み込まずに残しておくものは、洗面台周りやお風呂周りの荷物、ベッドなどの寝具、テレビなどです。
夕積み、宵積みは引越しの前日の積み込み作業を一時中断するイメージになります。
夕積み、宵積みで積み込む予定の引越し荷物をトラックに積み込んだら、トラックの荷台の扉にカギをかけユーザーとともに確認した上で引越し業者がトラックの荷台の扉に封印をかけます。
引越し業者がトラックの荷台にかける封印は結束バンドに個別の番号がついていて、結束バンドは切ることでしか外せないようになっています。
そのまま引越し荷物はトラックに積み込んだ状態で引越し業者の拠点に一晩留め置きされます。
翌朝、引越し業者の作業員が留め置きしていたトラックで再度、ユーザー宅に向かいます。
ユーザー宅にトラックが到着するとユーザー確認のもとで荷台の扉の封印を解きます。
後は積み込み作業の続きになります。
残りの引越し荷物を積み込んで新居に向かいます。
留め置きが必要な引越しの見積もりとは
引越し業者の一時保管サービスでは引越し荷物をトラックに積んだままにするのではなく、倉庫やコンテナに降ろして倉庫やコンテナで管理しています。
ですから、引越し業者の一時保管サービスは訪問見積もりの際にオプションとして見積もり金額に組み込まれます。
対して留め置きはあくまでも引越しのスケジュールの一部であって、オプションとして追加料金が発生することはまずありません。
これはあくまでも引っ越しのスケジュールを組み立てたのが引越し業者であって、留め置きをユーザーが望んだものではないからです。
引越し業者が留め置きで引越し荷物を一時保管する場合、一時保管料が発生する事はありません。
もし、ユーザーが申し出て留め置きを希望した場合、一時保管サービスとして料金が発生します。
トラックに引越し荷物を積んだままにしておく留め置きは、引越し前日の夕積み、宵積みでのみ発生しますので、引越し業者の見積もりの内容が2日行程の引越しであった場合のみ、訪問見積もりの際に出てくる言葉です。
預かり料が発生する引越し業者の一時保管サービス
自社の倉庫やターミナルで引越しの荷物を預かるときに預かり料を取っている引越し業者が、国土交通大臣から倉庫業者の登録を受けていない場合、非常にグレーなサービスになります。
しかしながら、引越し荷物の一時預かりサービスを提供している引越し業者はたくさんあり、ユーザーにとっても便利なオプションサービスであることは間違いありません。
ユーザーからすれば、引越し荷物を預けるのが引越し業者であれば、レンタル収納スペースやトランクルームなどを新たに契約する手間が省け、窓口が引越し業者一社で済むのはとても便利です。
引越し業者に引越し荷物を預ける場合、新居でしか荷物を受け取ることはできません。
引越し業者に引越しの荷物を預ける場合、引越し当日、荷物をトラックに積み込んだら、新居で引越し荷物を受け取る日まで預けた荷物の一部を受け取ることはできませんので注意が必要です。
預かった引越し荷物の保管、管理の仕方は引越し業者によって違う
預かった引越し荷物をどこでどのように管理するかは引越し業者によって全く違います。
広い倉庫に間仕切りを作ってユーザーごとに引越し荷物を管理している引越し業者もあれば、自社の敷地内にあるコンテナにユーザーごとに荷物を入れて預かる引越し業者もあります。
自社で倉庫になりえるスペースを持たない引越し業者は、外部のレンタル収納スペースを引越し業者が借りて、預かった引越し荷物を管理していることもあります。
引越し業者に引越しの荷物を預ける場合、預けた荷物はどこで、どのように管理されているかも訪問見積もりの際に確認しておいた方がよいでしょう。
引越し荷物は輸送によって受ける衝撃によるダメージとは別に、置かれている環境から受けるダメージもあるのです。
高温多湿になる場所で保管されていたら、ダンボールの中で荷物にカビが生えてしまうかもしれませんし、衣類や写真などの変質があるかもしれません。
引越し荷物を管理している場所が台風や大雨で浸水してしまい、引越し荷物が水に浸かってダメになることだってあるのです。
預かる引越し荷物の保管の仕方によっては、寝具や衣類に別のユーザーの引越し荷物に付いていた虫が移ってくるかもしれません。
引越し業者に引越し荷物を預けるときの一時保管料金の目安
引越し業者が確保している保管スペースの空き状況や繁忙期、閑散期などの時期によっても変わりますが、引越し業者に引越し荷物の一時預かりを依頼するとだいたい以下の預かり料金が見積もりとして提示されます。
トラック1.5トン車分の引越し荷物の一時保管料金は月額で20,000円~35,000円くらい。
トラック3トン車分の引越し荷物の一時保管料金は月額で35,000円~50,000円くらい。
トラック4トン車分の引越し荷物の一時保管料金は月額で50,000円~80,000円くらい。
引越し荷物の一時保管料金も引越し業者によって違います。
訪問見積もりの際に引越し荷物の一時保管料金の月額と保管方法を確認しておきましょう。
提携している倉庫業者をユーザーに紹介して引越し荷物を預かる引越し業者が増えている
最近は異常気象とも言える天災が増えており、預かった引越し荷物を安全に保管しにくくなっています。
屋外に置いてあるコンテナは大雨が降れば浸水する可能性があります。
倉庫を借りていても火災になれば預かっていた引越し荷物は燃えてしまうか、消火の放水で水浸しになってしまいます。
引越し荷物を預かって管理することはリスクが大きいと考えた引越し業者が国土交通省の登録を受けた営業倉庫業者と提携し、ユーザーに倉庫業者を紹介することで引越し荷物の一時預かりサービスを提供しています。
国土交通省登録の倉庫業者を利用するメリット
引越し業者提携の倉庫業者が預かる引越し荷物を管理し、万一の場合にも倉庫業者が引越し荷物について保証します。
引越し荷物を預けるユーザーは、新たに倉庫業者と契約する必要がありますが、引越し業者との提携によって倉庫業者とユーザーの契約は非常に簡単なフォーマットになっています。
倉庫業者を利用するユーザーのメリットは、引越し荷物に対する保証の部分にあります。
倉庫業は国土交通省規制による倉庫業法の下で行われる事業ですので、セキュリティ、保管の環境も万全です。
万全だから預かっている引越し荷物に対して保証ができるのです。
倉庫業者のサービス内容の定義は国土交通省が定める標準トランクルーム約款にまとめられています。
また、倉庫業者の営業時間中は倉庫業者の立会いと手続きは必要になりますが、引越しのタイミングとは関係なく自分の荷物を出し入れすることができます。
新居の準備が整って引越し荷物を搬入できる準備ができたら、引越し業者が倉庫業者の倉庫に引越し荷物を取りに行ってユーザーのもとに届けてくれます。
ユーザーは預けた引越し荷物の中から取り出したい物がなければ、倉庫に行く必要はありません。
引越し業者提携の倉庫業者の引越し荷物一時預かり料金
引越し業者提携の倉庫業者の倉庫には二つのタイプがあります。
●プライベートルームタイプ
国土交通省認定、有料トランクルーム。
全室個室、完全施錠管理。
定温、定湿、防塵ルーム。
●フリーフラットスペースタイプ
最適な立地と万全なセキュリティでの保管環境。
最小契約面積は3帖から。
仕切りがないフリースペースなので、特に荷物が多いユーザーはフリーフラットスペースが便利です。
引越し荷物一時保管料金表
●プライベートルーム
トラック1.5トン車分の引越し荷物でプライベートルーム約4帖、月額19,000円。
トラック2トンロング分の引越し荷物でプライベートルーム約6帖、月額26,000円。
●フリースペース
トラック1.5トン車分の引越し荷物でフリースペース約3帖、月額12,000円。
トラック2トンロング分の引越し荷物でフリースペース約6帖、月額24,000円。
トラック4トンロング分の引越し荷物でフリースペース約9帖、月額36,000円。
プライベートルームを利用した場合1帖当たりの月額は4,750円、フリーフラットスペース利用で1帖当たりの月額は4,000円になります。
引越し業者とは別に倉庫業者との契約が必要ですので手間はかかりますが、引越し業者に直接預けるよりもリーズナブルです。
トランクルームとレンタル収納スペースの違い
トランクルームは国土交通省の倉庫業法によってサービスの内容が定義されています。
営業倉庫登録をしている倉庫業者以外はトランクルームではなくレンタル収納スペースなどの名称を使わなければなりません。
優良トランクルーム認定を受けている倉庫業者は保管中の荷物に火災保険、盗難保険が掛けています。
優良トランクルーム認定を受けるうける項目は定温、定湿、防塵、防虫、防滋、常温・常湿があり、それぞれ認定を受けた項目を公開しています。
優良トランクルームと提携している引越し業者であれば預けた荷物に対してしかりした保証が付きます。
対してレンタル収納スペースは荷物を置くための場所を借りる不動産賃借契約にあたります。
レンタル収納スペースの場合、場所を借りているだけなので、中の荷物の管理者はユーザーということになります。
ユーザー側に管理責任があるということですから、預けている荷物に対して事業者からの保障はありません。
屋外コンテナを利用して引越し荷物を一時保管する
よく見かけるコンテナを利用したレンタル収納スペースです。
荷物を出し入れする時間などに制限がないことが多いのが特徴のひとつです。
また、レンタル収納スペースから物を出し入れする時には自家用車を使うという場合、コンテナのすぐ前が駐車場になっているのはとても便利です。
一時的に預けるものが自転車やバイク、外で使う道具である場合には、この屋外でコンテナで十分です。
コンテナですから広いスペースが確保でき、低料金で利用できます。
しかし、家財を長期間置いておくには不安が残ります。
夏なら高温になりますし、冬は結露で家財が濡れる可能性もあります。
更に台風や大雨の時には浸水してしまうかもしれません。
屋内型レンタル収納スペースを利用して引越し荷物を一時保管する
ビルなどの建物の中に仕切りを作って小さな部屋を作りそのスペースを借りるシステムです。
収納スペースが屋内ですので気象条件による影響を受けないので、預ける荷物の劣化が少なくて済みます。
比較的小さなスペースで仕切られているうえに、料金も高めなので引越し荷物を長期間預けるという場合にはかなりの金額がかかってしまうでしょう。
屋内型レンタル収納スペースは提供しいる業者によって契約の内容や料金が違いますので、契約時に確認が必要です。
まずは引越し業者に相談するのが一番
引越し荷物の一時預かりサービスを提供している引越し業者はたくさんあります。
また、倉庫業者と提携して引越し荷物の一時預かりサービスを可能にしている引越し業者もあります。
引越しに関する相談相手として一番適しているのは引越し業者です。
また、その相談のいい機会として訪問見積もりという無料のサービスを引越し業者は提供しています。
ユーザーが自分でレンタル収納スペースを探すよりも的確な回答を引越し業者は持っています。
まとめ
引越しの荷物を一時的に預かってくれるサービスの種類には引越し業者、倉庫業者、トランクルーム、レンタル収納スペースなどが挙げられます。
引越し業者の荷物一時預かりサービス、一時保管は、貨物自動車運送業者が一時的に引越しの荷物を一時的に預かるサービスです。
特別な料金は発生しない引越し業者の一時保管サービスとは、引越し荷物が多くて一日では終わらない引越しや、新居のマンションでエレベーターの使用時間が午前中になっている場合に宵積み、夕積みをして引越し荷物の一部を預けなければならない場合なども引越し荷物の一時保管になります。
引越しにおける留め置きとは、引越し荷物をどこにも降ろさずトラックに積んだままにしておくことです。
荷物の総量が多くて2日以上の工程になる引越しの場合、引越し荷物をトラックに積んだままにして一晩預かる留置が発生する場合があります。
新居となる引越し先が新築のマンションで、そのエレベーターの使用時間に制限がある引越しの場合、引越しの前日に引越し荷物の一部をトラックに積み込んでおく夕積み、宵積みをかけて、引越し荷物の一部を一晩、引越し業者が預かることがあります。
自社の倉庫やターミナルで引越しの荷物を預かるときに預かり料を取っている引越し業者が、国土交通大臣から倉庫業者の登録を受けていない場合、非常にグレーなサービスになりますが、引越し荷物の一時預かりサービスを提供している引越し業者はたくさんあり、ユーザーにとっても便利なオプションサービスであることは間違いありません。
預かった引越し荷物の保管、管理の仕方は引越し業者によって違いますので、訪問見積もりの時にどのような形で引越し荷物を保管するのか引越し業者ごとに確認が必要です。
引越し業者に引越し荷物を預けるときの一時保管料金の目安は、トラック1.5トン車分の引越し荷物の一時保管料金は月額で20,000円~35,000円、トラック3トン車分の引越し荷物の一時保管料金は月額で35,000円~50,000円、トラック4トン車分の引越し荷物の一時保管料金は月額で50,000円~80,000円程度です。
引越し荷物を預かって管理することはリスクが大きいと考えた引越し業者が国土交通省の登録を受けた営業倉庫業者と提携し、ユーザーに倉庫業者を紹介することで引越し荷物の一時預かりサービスを提供しています。
国土交通省登録の倉庫業者を利用するメリットは、引越し業者提携の倉庫業者が預かる引越し荷物を管理し、万一の場合にも倉庫業者が引越し荷物について保証されることです。
引越し業者提携の倉庫業者の引越し荷物一時預かりは、引越し業者とは別に倉庫業者との契約が必要ですので手間はかかりますが、引越し業者に直接預けるよりもリーズナブルです。
営業倉庫登録をしている倉庫業者以外はトランクルームではなくレンタル収納スペースなどの名称を使わなければなりません。
- 屋外コンテナは荷物を出し入れする時間などに制限がないことが多いのが特徴のひとつです。
屋内型レンタル収納スペースは屋内ですので気象条件による影響を受けないので、預ける荷物の劣化が少なくて済みます。
まずは引越し業者に相談するのが一番です。