引越し見積もりなっとくドットコムの引越しの窓口への問い合わせで多いのが「家具1点を送りたいのですがどうすればいいですか?」という内容の電話です。
タンス、ソファー、ベッド、冷蔵庫などを一点送りたいのだそうです。
宅配便は一台のトラックに乗っているドライバーは1人だけですから、1人で持てないものは運べません。
そこで「引越し業者なら運べるのではないか」ということで問い合わせてこられるのです。
家具1点を送るのにはどんなところから見積もりを取ればいいのでしょうか。
実際に家具1点の輸送を依頼できるのは「引越し業者」と「一般の運送会社」です。
ここで取り上げる一般の運送会社とは、日本通運、佐川急便、西濃運輸、福山通運、ヤマト運輸などの全国に展開している運送業者のことを指します。
引越し業者に家具1点の移動を頼む場合と、一般の運送会社に頼む場合の違いも含めてみてみましょう。
引越し業者に家具1点の輸送を頼む場合
引越し業者は常に家具を運んでいますから、荷扱いの点では問題ありません。
引越し業者なら運ぶ荷物が家具1点でもお部屋の条件によって必要であれば、建物への養生をしてから搬出、搬入しますので安心です。
送りたい家具、家電の梱包は引越し業者にお任せ
また、引越し業者は家具、家電専用の梱包資材を持っていますから、運びたい家具、家電をユーザー自身が梱包する必要もありません。
引越し業者に家具1点に対する引越しの見積もりは、家具の寸法と送り出す住所、受け取る住所を電話で伝えるだけで充分です。
ここまでは「やはり家具1点を運ぶのに適しているのは引越し業者」となりますが、家具1点を輸送するなら、移動距離で引越し業者と一般の運送会社を使い分けるべきです。
引越し業者に家具1点の輸送を頼むなら近距離に限る
近距離の家具1点の輸送は、荷物を運び出す時間帯や受け取る時間帯を選ばなければ、引越し業者に依頼するのが断然お得です。
「荷物を運び出す時間帯や受け取る時間帯を選ばない」というのは、引越し業者の指定する時間に合わせるということです。
引越し業者に家具一点の近距離輸送を頼むと、トラックの空いた時間に運んでくれます。
例えば、引越し物件が早く終わりそうな日のお昼頃、「今日の16時に伺えそうです」という連絡が引越し業者から入って、16時ころ家に引越し業者が家具を取りに来たというパターンです。
家具、家電の搬出、搬入は引越し業者なら毎日やっていることなので作業内容は安心
引越し業者に家具1点の輸送を頼むと、とても仕事が早く、いつもやってる作業ですからとても丁寧です。
家具を梱包する専用の資材を持っていますから、家具に傷がついたるすることも、まず、ありません。
家具1点を徒歩でも行けるほど近い場所に運ぶだけなら、5,000円くらいで運んでくれるでしょう。
ところが、同じ家具1点でも長距離の移動になると、見積り金額も作業時間もずいぶん変わってきます。
家具1点の長距離移動を引越し業者に頼むと料金が高くなる
この場合の長距離とはおよそ10km以上の移動と思ってください。
家具1点の長距離輸送を引越し業者に頼むと、同じ方向への長距離の引越しがあるときにトラックの片隅に載せて運んでくれます。
しかし、同じ方向への長距離の引越し物件はいつ入るか解りませんし、件数も少なく、引越し業者の1営業所から週に2~4便くらいしか出ていません。
ですから、家具1点を引越し業者に預けてから、実際に送り先に届くまで1週間以上かかる場合もあります。
また、引越し業者に家具1点の長距離輸送を頼むと、料金もかなり高くなります。
普段はチームで動いている引越し業者でも長距離便になるとドライバー1人で走る
長距離を走るトラックは引越し業者も大抵の場合、ドライバー1人で乗車します。
しかし、家具の搬出、搬入はドライバー1人ではできません。
家具、家電を運び出す発送地でも、運び込む受け取り先でもドライバーの他に人手が必要になります。
人手を借りると賃金がかかりますから、その分料金が高くなります。
具体的にはソファー1点を大阪から東京へおよそ800Km運ぶのに50,000円くらいかかってしまいます。
家具1点の引越しに対応している引越し業者を探す方法は「引越しの一括見積もりサイト」が便利
引越し業者は全国にたくさんありますが、家具・家電1点の輸送に対応している引越し業者を探すのはたいへんな作業になります。
闇雲に引越し業者に電話して希望の条件を告げていると、家具・家電1点の輸送に対応している引越し業者に辿り着くのに膨大な時間がかかるのです。
実際、大手引越し業者の中には家具一点の輸送に対応していないところも多いです。
そこで便利になってくるのが「引越しの一括見積もりサイト」です。
一括見積もりサイトを使えば、「家具・家電1点の輸送に対応している引越し業者を一発で選別することができる」のです。
面倒な手間はとことん省きましょう。
家具1点の移動が長距離なら一般の運送会社に依頼する
一般の運送会社は全国に広がる路線便を持っていて、毎日、各地方に向けて大型トラックを運行しています。
この運送会社の路線便を使えば、全国に向けて家具1点の輸送が可能になります。
荷物を預けた日から起算して、荷物を受け取る日を明確に計算することも可能になります。
家具1点を運び出す発送元でも、家具1点を運び込む受け取り先でも、ドライバーの他に人手が必要なことは引越し業者と同じなのですが、一般の運送会社は全国に展開しているので、営業所は違えど同じ会社の作業員が運び込む作業を手伝うことになります。
他社から人手を借りるより、自社の社員が手伝えば人件費が安く済みます。
家具一点の長距離輸送は一般の運送会社が安い
家具1点を長い距離輸送するなら、引越し業者よりも一般の運送会社のほうが早くて安価です。
早くて安価なのですが、一般の運送会社の中でも大きな荷物を受け付けてくれる運送会社は限られています。
例えば、amazonや楽天で大型家具や大型家電を注文すると、まず、即日発送ではない上に、輸送にも通常より時間がかかります。
配達に来るのもamazonで注文した時に品物を届けてくれるいつもの宅配業者ではなく、あまり聞いたことがない運送会社だったりします。
amazonや楽天でも送る品物によって、運送業者を使い分けているのです。
家具1点を長距離輸送するのに一般の運送会社を利用する場合の問題点は家具の梱包
一般の運送会社を使って家具1点を輸送するのは、時間的にも料金的にもとても有効なのですが、問題は家具の梱包(荷造り)の部分にあります。
一般の運送会社に家具1点の輸送を依頼すると「荷物の梱包はお客様でお願いします」「大きな家具、家電でも梱包してあれば運べますよ」という対応がほとんどです。
家具1点を輸送する際には、この家具、家電の梱包がネックになってくるのです。
ユーザーが引越し業の経験者で、ダンボールやエアーパッキン(シート状のプチプチ)を使って上手に家具、家電を梱包できるなら問題はありませんが、家具、家電の梱包はとても素人でできるものではありません。
家具や家電を買った時の大きなダンボールやカバーを保存しているユーザーもまずいないでしょう。
大型家具、家電の梱包方法の指定は運送業者によって違いますので、輸送を依頼する運送業者に家具、家電の梱包方法を確認してください。
ベッドやテーブルなどのある程度分解できる家具も、組み合わせて一つに梱包しなければなりません。
この家具1点の梱包(荷造り)については女性スタッフによる荷造り専門業者荷造りサービスコンポへも問い合わせが多いのですが、女性スタッフは小物の梱包(荷造り)を専門にしていますので、大きな家具は動かせないので梱包することはできません。
動かせない大きな家具を梱包するのは難しいのです。
引越し業者に依頼すればこの家具、家電の梱包の手間は一切かかりませんが、料金と所要時間の面で課題が残ります。
家具1点の長距離移動に最も適した運送業者はどこか
それはヤマト運輸でした。
数点の家具のみを輸送したい場合、ヤマト運輸(クロネコヤマト)が展開している「大型家具・家電配送(らくらく家財宅急便)」が最適だといえます。
ヤマト運輸(クロネコヤマト)が展開している「大型家具・家電配送(らくらく家財宅急便)」は、引越しのときの家具梱包と路線便での輸送が一緒になったハイブリッドな輸送です。
ベッドやソファー、テレビなど、家具や家電をひとつから輸送するサービスです。
ご自宅まで電話1本でお引き取りに伺い、梱包してお届けいたします。
お届け先ではすぐにお使いいただけるよう開梱・設置いたします。
http://www.008008.jp/transport/kazai/
家具の梱包、開梱、設置までをお願いできるサービスです。
引越し専門部を持つヤマト運輸ですから、専用の大型家具梱包資材で梱包して輸送してくれます。
これまでは、路線便を使って家具、家電を輸送すると、梱包資材は発送店に戻って来ませんから、ダンボールやプチプチなどの廃棄することを前提にした資材を使って梱包しなければなりませんでした。
ところが、ヤマト運輸は自社の家具、家電専用梱包資材で梱包して輸送してくれるのです。
路線便を利用して家具1点を輸送するのにネックになった大型家具、家電の梱包もこれで問題なくなりました。
料金もそこそこ安く設定してあります。
普通の引越し業者なら2~30,000円頂きたい案件の運搬が、ヤマト運輸(クロネコヤマト)ならおよそ15,000円です。
また、運びたい家具や移動距離に応じて個別に見積もりをしてくれます。
ヤマトホームコンビニエンス社が引越しサービスの提供をストップしていました。※2019年9月より個人向けの引越しサービスの提供から再開する方針を固めたようです。個人のお客さまを対象に、2019年9月17日(火)から一部エリアで受注受付、同月28日(土)からサービスの提供を開始いたします。
佐川急便にも同じようなサービスがあるのですが、法人企業のみに対してのサービスなので、個人での利用は不可能なようです。
佐川急便の大型家具・家電設置輸送が早く個人に対応してくれるとよいのですが。
まとめ
引越し業者に家具1点の輸送を頼む場合、引越し業者は家具、家電専用の梱包資材を持っていますから、運びたい家具、家電をユーザー自身が梱包する必要もありません。
家具1点の輸送するのが近距離なら引越し業者に頼むのが料金面でもサービス面でも断然お得です。
家具1点の長距離移動を引越し業者に頼むと料金がかなり高くなってしまいます。
家具1点の引越しに対応している引越し業者を探す方法は、引越しの一括見積もりサイトが便利です。
家具1点の移動が長距離なら一般の運送会社に依頼するほうが断然お得です。
家具1点を長い距離移動させるのに一般の運送会社を利用する場合の問題点は家具を梱包しなければならないことです。
家具1点の長距離移動に最も適した運送業者は、ヤマト運輸(クロネコヤマト)が展開している大型家具・家電配送(らくらく家財宅急便)で、引越しのときの家具梱包と路線便での輸送が一緒になったハイブリッドな輸送方法です運んでもらえます。