引越しの見積もりを取るときのコツ

引越しの見積もりで上手に値引きを交渉する方法とコツ

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繁忙期などの引越しの多い時期を除いて、引越し料金が値引きされないことはまずありません。

もともと引越し料金には定価がなく、ひとつの引越し案件に対して引越し業者が見積もり金額を提示する形が取られています。

ですから、引越し料金は引越し業者によって違うわけです。

また、引越し業者の見積もり価格は値引きの幅を持っています。

引越し料金の見積もり価格の値引き幅は相見積もりとなったライバル社の引越しの見積もり金額に負けないように設定してあります。

ですから値引きをしない引越し料金などないのです。

引越し料金の値引きは2段階になっている

引越し業者が出す見積もりの引越し料金の値引きは2段階に分かれます。

1度めの値引きは引越し業者が独自の料金表から算出した引越し料金にからの値引きです。

引越しの見積もりでは1度目の値引きにはほとんど意味がない

1度目の値引きにはほとんど意味がない

引越し業者の営業マンが引越し料金を計算して最初に出される料金は繁忙期の最高値の料金設定です。

引越し業者の営業マンが提示する1度目の値引きは、元々引越し料金が高くなる設定の料金表から算出された引越し料金を市場の適正価格に近づけるためだけの値引きなのです。

そもそも引越し業者は運輸局に自社で独自に設定した引越しの料金表を提出しています。

そして、運輸局に提出された引越し業者の料金表は繁忙期の最高値の料金に設定されています。

実際に繁忙期にはこの料金表のまま値引きなしの料金で引っ越しを請け負うことがあるのですが、3月末を除いて料金表通りの引越し料金になることはまずありません。

つまり運輸局に提出した料金表は引越し業者がユーザーに対して請求できる最大の引越し料金であって、ユーザー毎の引っ越しに合わせてかなりの値引き幅を持っているということです。

3月末の引越しでもなければ、引越し料金は値引きされて当たり前なのです。

以前はこの1度目の値引きだけで引越しの料金を安く見せて契約に結びつける手法が引越し業者の常套手段でしたが、インターネットの普及などにより他社と比較する合い見積もりを取ることが当たり前になった今、この手法は通用しなくなりました。

2度目の値引きは他の引越し業者の見積もりが出てから行われる

複数の引越し業者から見積もりを取ることを「相見積もり」と呼びます。

引越しの見積もりで2度目の値引きは、各引越し業者がこの見積もりが他社との相見積もりであることを知った時から始まります。

今回の引越しの見積もりが相見積もりであることを伝えると、たいていの引越し業者は「他の引越し業者の料金が出たら教えてください」と言って帰ります。

そして、ほとんどの引越し業者は2度目の交渉で他の引越し業者が出してきた引越し料金を下回る料金を提示してきます。

1度目の値引きで出た引越しの見積もり金額には、まだある程度値引き幅があった証拠です。

この2度目の値引きは他の引越し業者からも見積もりを取る相見積もりをあることを引越し業者が知らない限り発生しません。

つまり、引越しの見積もりでは、複数の引越し業者から見積もりを取らないと、その引越しの適正価格はわからないということなのです。

引越しの料金表、引越し料金の値引きとは

実は引越し料金に値引き交渉など必要ない

2度目の値引きと書きましたが、この相見積もりにおける引越し料金の値引きは3度でも4度でも繰り返されます。

ユーザーは他の引越し業者の見積もりがいくらであったかを合い見積もりに参加した引越し業者に嘘偽りなく伝えるだけでよいのです。

是が非でもこの仕事を取りたいと思った引越し業者は、他の引越し業者が見積もり金額を安くした分だけ値引きしてきます。

引越し業者にとって是が非でも請け負いたい引越しが、必ずしも「利益率の良い引越し」「料金の高い利益率の高い引越し」というわけではありません。

ユーザーの人柄によるところが大きいのです。

引越し業者も気持ちよく仕事をしたいと考えています。

引越し業者の営業マンがこのユーザーは見積もり価格を下げてでも引越しを請け負いたいと思うユーザーに対しては思い切って見積もり価格を安くすることがあります。

引越し業者の営業マンだって引越しの見積もりを安くしたい

引越し業者の営業マンはユーザー宅に訪問見積もりに行って引越しの依頼を取り付けるのが仕事です。

引越し業者の営業マンにとって引越しの依頼を受けることが目的ですから、自分で出した見積もりとはいえ引越し料金やその引越しから得る利益にはあまりこだわっていません。

引越し業者の営業マンは訪問見積もりの時にこのユーザーは引越し当日までに荷造りができて、引越し当日の打ち合わせも完璧で、この引越しはうまくいくと判断した場合、引越し料金を安くしてでも請け負いたいと考えています。

本来、引越し業者側であるはずの引越し業者の営業マンがユーザーの味方になって、自分の会社と引越し料金の値引き交渉をすることだってあるのです。

これで通常ではありえない「モニター価格での引越し」が実現します。

複数の引越し業者から見積もりを取る合い見積もりにすれば、引越し料金の底値、最安値はユーザーが値引き交渉などしなくても勝手に導かれていく

複数の引越し業者から見積もりを取る合い見積もりにすれば値引き合戦は勝手に始まる

ユーザーは各引越し業者の見積もり金額を見積もりに参加した引越し業者に嘘偽りなく伝えるだけで、それぞれの引越し業者は勝手に値引き合戦を始めます。

これは引越し業者がこれまでに時間をかけて作ってきたシステムであり、価格競争は起こるべくして起こるものなのです。

きちんと相見積もりを取ることができれば、ユーザーは引越し料金の値引き交渉には特にこだわらなくてもよいということです。

あまり引越し料金の値引きにこだわりすぎると、今度はユーザー自身の支払い能力を疑われることにもなりかねません。

そして、この引越し料金の値引き合戦はある程度のところで止まります。

その下げ止まった引越し料金がユーザーの適正な引越し料金であり、その引越しの最安値となるのです。

あとひと声欲しいならば、それは引越し料金の更なる値引きではなく、サービス内容に言及するほうが引越し全体がうまく行きます。

引越し料金だけにこだわる客はただただ安くすれば良い

安ければよいということであれば、一番安い引越し料金を提示した引越し業者を選べばよいでしょう。

さらに別の引越し業者に見積もりを出させればもっと引越し料金が安くなるかもしれません。

でも、引越しサービスそのものの質を比べられているなら話は別です。

引越しでは引越し料金だけでなく、サービスの内容や引越し業者の提案内容などもよく見てください。

相見積もりを取ることによって、ユーザーが引越し業者に対して値引き交渉などしなくても、引越し料金の底値、最安値は勝手に導かれていきます。

数社の引越し業者に見積もりを依頼してみてください。

ほとんど嫌な思いなどすることなくスムーズにことが運ぶはずです。

引越しのモニター価格を引き出す方法

まとめ

  1. 引越し料金の値引きは2段階になっていて、1度目の値引きにはほとんど意味がありません。

  2. 2度目の値引きは他の引越し業者の見積もりが出て、他社の見積もり価格が自社の見積もり価格を下回っていた時に行われます。

  3. 実は引越し料金に値引き交渉など必要なく、複数の引越し業者から見積もりを取る合い見積もりにすれば自動的に見積もり価格は下がっていきます。

  4. 引越し業者の営業マンだって引越しの見積もりを安くしたいので、ユーザーの味方になって自分の会社と引越し料金の値引き交渉をすることだってあります。

  5. 複数の引越し業者から見積もりを取る合い見積もりにすれば、値引き合戦は勝手に始まってその引越しの最安値にたどり着くことができます。