Q.なぜ引越し先、新居が決まってないと引越しの見積もりができないのですか?
現住所の退去日は決まってますから、引越しの日時はハッキリしています。
引越し先もおおよその範囲は決まっています。
この状態で引越しの見積もりができないのはなぜですか?
A.引越し先(新居)の立地条件、建物の条件で引越しの見積もり金額が変わるからです

引越し当日に追加料金が発生するような見積もりは見積もりとはいえない
厳密にいうと、おおよその見積もりは出せますが、新居の立地条件によっては追加料金が発生することがあるということです。
引越し当日に追加料金が発生するような見積もりは見積もりとはいえません。
また、追加料金はいやおう無しに引越し業者の提示した金額を支払うことになりますから、結果としてユーザーの得になりません。
追加料金は引越し日も引越し業者も決まっている状態で発生しますからよほどのことでもないと引越し業者を変更することはできません。
他に選択肢のない状態で引越し当日に追加料金が発生するということは、追加料金は引越し業者の言い値になってしまうということです。
引越し先、新居の住所が決まっていない場合、引越し業者はユーザーの損得を考えて、あえて引越し料金を提示しないのです。
おおよその金額は教えてもらえるかもしれませんが、それは見積もり金額ではありませんから、その額面で実際に引越しを受けてくれるかどうかはまた別のお話です。
- 引越し先(新居)の立地条件、建物の条件で引越しの見積もり金額がどのように変わるのか

引越し先(新居)が3階以上でエレベーター無しの場合、作業員の追加が必要になることが多い
引越し日と引越し先のおおよその範囲が決まっているとすると、引越しの日時、移動距離が決まっている状態だといえます。
ですが建物の立地条件がまだ決まっていない状態なのです。
たとえば、8月1日の引越しで、荷物の量は4トン車分、作業員は3名の引越しであったとします。
普通なら運搬だけで8万円くらいです。
しかし、引越し先(新居)に隣している道路に4トン車が入れなかった場合、4トントラックとは別に横持ち用の軽トラックを1台用意するか、2トン車2台の引越しになります。
2トン車2台の引越しなら12万円くらいになります。
同じ荷物量、同じ移動距離の引越しでも4トントラック1台だと8万円、2トントラック2台だと12万円になり、その差は4万円になります。
これが追加料金で、しかも引越し業者の言い値であった場合、初めから見積もりなおしたいとユーザーは思うでしょう。
ほかにも、引越し先(新居)にエレベーターが無い3階以上であった場合、4トン車分の荷物を運ぶなら作業員は3名では手に負えませんので、作業員を追加しなければなりません。
当然、追加した作業員の人数分の料金が追加されます。
このように新住所の建物の条件は引っ越しの料金を大きく左右します。
新居の建物の状況を把握できないまま出した引っ越しの見積もりは不確定な要素が多すぎます。
追加料金が発生するような見積もりは見積もりとは言えないのです。