引越しの訪問見積もり

訪問見積もりなしで引越し業者から見積もりを取る方法

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引越し業者がユーザー宅を訪問して引越し荷物となる家財を実際に見ながら見積もりしてくれる訪問見積もり

訪問見積もりは引越し業者が無料で提供しているサービスで、とても便利なのですが、この訪問見積もりをしたくないというユーザーも少なくありません。

また、すでに新居に住んでいて旧居が遠く引越し当日しか旧居に戻らないので、訪問見積もりに立ち会うことが難しい。

離婚や別居のために自分の荷物だけを持ち出したいが元のパートナーが住んでいるので家に入れない。

など、物理的にまたは時間的に訪問見積もりが難しい場合もあります。

訪問見積もりなしで引越し業者から引越しの見積もりを出してもらう方法です。

引越し業者の訪問見積もりの何が便利なのか

引越し業者の訪問見積もりで荷造りする前に引越し荷物の総量がわかる

引越し業者の訪問見積もりが便利なのは、普段、生活している状態のままで引越しの見積もりを出してくれる点です。

通常の引越しでは引越し当日までに家財をダンボールに詰めて荷造りが完了している必要があります。

その荷造りをする前に荷造り後の荷物の総量を計算して、引越し料金を出してくれるのが訪問見積もりの便利な点です。

引越しの荷造りに必要なダンボールの数も引越し業者の営業マンが計算してくれます。

また、訪問見積もりを利用すると荷造りに必要となるダンボールなどの梱包資材も引越し業者が提供してくれます。

引越し業者の訪問見積もりで引越しに使うトラックの最適な大きさがわかる

訪問見積もりでは引越し業者の営業マンがその引っ越しに使うトラックの最適な大きさを決めて引越し料金を計算してくれます。

引越し業者に訪問見積もりをしてもらうと、引越しに使うトラックの大きさは引越し業者が決めていますから、引越し当日、積み残しが出ることがありません。

また、もし積み残しが出たとしてもピストンするなり応援を呼ぶなりして、引越し業者が責任を持って運んでくれます。

積み残しが出るか出ないか程度のトラックの大きさで引っ越しできると、その引っ越しは最適な料金になっているはずです。

3トントラックにギリギリ載るか載らないかくらいの引越し荷物量のユーザーが、3トントラックで引越しできれば、その引越し料金は通常より安くなっています。

3トントラックにギリギリ載るか載らないかくらいの荷物量だと、引越し業者は積み残しが出ないように4トントラック分の見積もりを出します。

当然、引越し料金も4トントラック分になってしまいます。

引越しに使うトラック大きさの判断は引越し業者だからできることで、引越し当日の運搬に責任を持てるからできることなのです。

訪問見積もりなしで引越しの見積もりを取る方法とは

引越し業者の訪問見積もりの便利な部分が分かっていても、訪問見積もりをしたくないユーザーもいます。

訪問見積もりをしないからには、訪問見積もりの便利な部分をユーザー側で補う必要が出てきます。

引越し業者の訪問見積もりなしで引越しの見積もりを取る具体的な方法です。

引越し業者に見積もりを依頼する時点で既に荷造りを完了させておく

引越し業者が提供している無料のサービス、訪問見積もりが便利なのは、荷造りする前に引越し荷物の総量がわかることでした。

訪問見積もりの際、なぜ、荷造り前の状態なのに引越し業者には引越し荷物の総量がわかるのかというと、引越し業者が数々の引越しをこなしている経験から前例に照らし合わせてダンボールの必要枚数を計算しているのです。

一般のユーザーは引越しなんて何度もすることはないので、自分の荷物を荷造りするのにどのくらいのダンボールが必要なのかわかりません。

これでは引越荷物の総量がわからず、引越しに使用するトラックの最適な大きさがわからないのです。

引越し荷物の総量さえわかれば、引越しの見積もりは出せる

訪問見積もりでは荷造りする前の状態の家財を見て、引越し業者が荷物の総量を判断しています。

引越し荷物の総量を引越し業者が予測することで引越し料金を計算しているのです。

つまり、引越し荷物の総量さえわかれば、引越しの見積もりは取れるのですから、引越し業者に見積もりを依頼する段階で荷造りを完了させてしまえば訪問見積もりの必要はなくなります。

荷造りを完了してしまえば、ユーザーにも引越し荷物の総量がわかるのです。

荷造りが完了した上で、以下のように引越し荷物のサイズを全て測り綿密に荷物リストを作成します。

荷物リストの例

ダンボール箱小×32 幅35×長さ45×高さ32cm

ダンボール箱大×15 幅27×長さ38×高さ29cm

セミダブルベッド×1 幅120×長さ211×高さ26cm

ソファー 3人掛け×1 幅182×奥行128×高さ78cm

食器棚×1 幅2幅90x奥行45x高さ177cm

サイドボード×1 幅117X奥行42X高さ79cm

衣装ケース×5 幅39×奥行72×高さ33cm

本棚×1 幅75×奥行29.5×高さ180cm

ダイニングテーブル×1 幅120×奥行75×高さ70cm

こたつ×1 幅120×奥行80×高さ41cm

学習机×1 幅100×奥行60×高さ109cm

テレビ50インチ×1 幅113×奥行8.8×高さ66cm

テレビ40インチ×1 幅91×奥行20×高さ57cm

ノートパソコン15インチ×1

照明器具×4 直径約56×高さ10㎝

冷蔵庫×1 幅60×奥行66×高さ180cm

電子レンジ×1 幅48×奥行36×高さ27cm

洗濯機×1 幅56×奥行き53×高さ83cm

エアコン室内機×3 幅79×奥行20.6×高さ28cm

エアコン室外機×3 幅66×奥行29×高さ54cm

布団入り布団袋×1 幅96×奥行70×高さ35cm

 

引越し業者が訪問見積もりをすることで荷物リストを作成し、引越しの見積もりを出しているのですから、その荷物リストを引越し業者の代わりにユーザーが正確に作成すれば訪問見積もりなしで見積もりを取ることができます。

ユーザーが作成した荷物リストを提示して、引越し業者から見積もりを出してもらった場合、荷物リストに載っていないものは、引越し当日、運んでもらえない可能性がありますので注意が必要です。

積み切りの契約で引越しを依頼する

引越し業者は訪問見積もりをすることで、そのユーザーの引越しに最適な大きさのトラックを判断しています。

引越しに使うトラックの大きさを引越し業者が決めているから、引越し当日、積み残しが出にくくなり、また、積み残しが出たとしても引越し業者が責任を持って運んでくれます。

この引っ越しに使うトラックの大きさをユーザーが判断することができれば、訪問見積もりなしで引越しの見積もりを取ることができます。

引越しに使用するトラックの大きさをユーザーが指定する

まず、荷造りが完了している状態であることを引越し業者に伝えたうえで「11月19日(火曜日)の朝8時30分から3トントラック一台分の引越しを積み切り契約で見積もりをお願いします」という引越しを依頼するのです。

引越し業者に対して、この引越しの依頼の仕方なら訪問見積もりの必要がなくなります。

積み切り契約とは引越しに使用するトラックの大きさを限定して、引越し料金を提示してもらう契約です。

引越し業者は引越しの荷物の総量に対して見積もりを出しているわけではないので、全ての荷物を運ぶ契約ではありません。

ですから、積み残しが出ても構わないという契約の引越しになります。

ユーザーが引越しに使用するトラックの大きさを決めることができるなら、引越し業者は訪問見積もりなしで引越しの見積もりを出してくれます。

現在の住所と新居の住所、引越しに使用するトラックの大きさ、引越しの日時をユーザーが確定して、引越しサービスを依頼するのです。

この方法では引越し業者が訪問見積もりをしていないため、引越し作業にかかる時間について予測が立ちませんから、トラックを丸一日使用する料金になります。

ですから、引越し料金についてはかなり高い見積もりを出されることになります。

建物の立地条件はGoogleストリートビューで確認してもらう

引越し業者は訪問見積もりで現住所の立地条件も確認しています。

ユーザー宅に面する道路状況によって引越しに使うトラックの大きさを判断しているのです。

例えば、4トントラック1台分の引越し荷物があるユーザーの引越しでも、4トントラックが入らないと判断すれば2トントラック2台での引越しになります。

この判断もGoogleストリートビューを使えば、道路状況が手に取るようにわかるので引っ越しに使用するトラックの大きさを判断する情報として有効です。

訪問見積もりなしで引越しの見積もりを出してもらうリスク

訪問見積もりなしで引越し業者から見積もりを取る方法を紹介しましたが、そのリスクはかなり高いといえます。

訪問見積もりなしで見積もりを取ると引越し料金が高くなるリスクがある

引越し業者が引越し料金を安くするために、1台のトラックで一日のうちに数件の引越しをこなす午後便、フリー便と呼ばれる配車方法があります。

これは引越し業者が訪問見積もりに行って家財の量、建物の立地条件を見ることで、引越し当日の引越し作業にかかる時間を予測し、トラックのスケジュールを立てることで成り立つ配車方法です。

訪問見積もりなしで見積もりを取ると、引越し業者はその引越しにかかる時間の予測を立てることができませんから、その引越しの後に午後便、フリー便を入れることが出ません。

ですから、訪問見積もりなしで見積もりを取ると、トラックを一台、丸1日使用する見積もりになってしまいます。

訪問見積もりなしで見積もりを取ると引越し当日積み残しが出るリスクがある

引越し業者は訪問見積もりの際にユーザーの引越しに最適な大きさのトラックを提案します。

しかし、訪問見積もりなしの引越しの見積もりでは、引越しに使うトラックの大きさをユーザーが決めています。

ユーザーが選択したトラックの大きさが最適でなかった場合、積み残しが出る可能性があります。

2トントラックの積み切り契約で引越しを依頼されて、引越し当日、ユーザー宅に2トントラックで伺ったら、4トントラック分の荷物だったという事例がありました。

そのユーザーの引越しではその日、2トントラック1台分の荷物は移動しましたが、後日あらためて残りの荷物の引越しをしなければならなくなり、時間的にも料金的にも大きな無駄が出ることになりました。

逆に積み残しが出ないように大き目のトラックを選択すれば、それだけ割高な引越し料金で引越しすることになります。

訪問見積もりが必要ない引越しの事例

引越しの見積もりを出す引越し業者側が訪問見積もりが必要ないと判断する引越しの見積もりもあります。

現住所に引っ越してきてから間が経っておらず、前回の引っ越しの時に利用した引越し業者がユーザーの引越し荷物の内容を把握している引越しの見積もりです。

これは前回の引越しで利用した引越し業者に限られますが、訪問見積もりなしで引越しの見積もりを出してくれます。

また、訪問見積もりの必要がないだけでなく、引越しサービスを何度も利用してくれるリピーターとして引越し料金が安くなる傾向にあります。

まとめ

  1. 引越し業者の訪問見積もりをすることによって、荷造りする前に引越し荷物の総量がわかり、引越し荷物の総量から引越しに使うトラックの最適な大きさがわかります。

  2. 訪問見積もりなしで引越しの見積もりを取るには引越し荷物の総量をハッキリさせる必用があります。

  3.  引越し業者に見積もりを依頼する時点で既に荷造りを完了させて引越し荷物の総量を明確にしておくことで訪問見積もりなしで引越しの見積もりが取れます。

  4. 引越し荷物の総量さえわかれば、引越しの見積もりは出せます。

  5. 引越し業者に積み切りの契約で引越しを依頼すれば訪問見積もりの必要はありません。

  6. 建物の立地条件はGoogleストリートビューで確認してもらいましょう。

  7. 引越しに使用するトラックの大きさをユーザーが指定して引越しの依頼をすれば訪問見積もりなしで引越しの見積もりが取れます。

  8. 訪問見積もりなしで見積もりを取ると引越し当日積み残しが出るリスクがあります。

  9. 訪問見積もりなしで見積もりを取ると引越し料金が高くなるリスクがあります。

  10. 現住所に引っ越してきてから間が経っておらず、前回の引っ越しの時に利用した引越し業者がユーザーの引越し荷物の内容を把握している引越しの見積もりでは訪問見積もりが必要ありません。