引越しの見積もりを取る前に

引越しにかかる費用を安くする方法のまとめ | 見積もり前にチェック

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引越しにはかなりの費用がかかります。

この引越しにかかる費用を安くする方法のまとめです。

引越し業者を使わないで引越しをする

引越し業者を使わず、自力で引っ越しできないか検討する

引越しにかかる費用の大半は、引越し業者に支払う料金です。

もし、引越し業者にサービスを依頼せず、自力で引越しすることができるならば、これ以上安く引越しする方法はありません。

自力で引越しするには、いくつかの条件を満たしていなければなりません。

エアコンの付け外しなどの電気工事が必要ないこと。

自動車、トラックなどの輸送手段が確保できること。

人手が確保できること。

充分な時間が確保できること。

荷物の量と移動距離によっては自力の引っ越しも一度は検討してください。

引越し費用の大半は引越し業者に支払う料金、ならばまず、引越し業者を使わず自力での引っ越しを検討する

引越し業者は紹介してもらう

見積もりを依頼する引越し業者を誰かに紹介してもらう

頻繁に引越しをするユーザーはそう多くありませんから、引越し業者は顧客を持ちにくい商売です。

引越し業者を利用するどのユーザーも新規客だといっても過言ではありません。

では、引越し業者は引越しをする予定がある見込み客をどのように探しているのでしょうか。

引越し業者は引越しをする見込み客の情報をいち早く入手できる不動産会社、不動産管理業者、家主、デペロッパーなどから紹介してもらっているのです。

また、引越し業者は不動産会社、不動産管理業者、家主、デペロッパーに対して営業をかける部署を持っています。

引越し業者は企業から「仕事を紹介して貰う立場」にあるのです。

見込み客を紹介してくれた相手に対して引越し業者の忖度が働く

不動産会社、不動産管理業者、家主、デペロッパーとの間柄を保つためにも、紹介してもらった引越しの費用は安くする傾向にあります。

例えば、不動産業者から紹介してもらったユーザーの見積もりが相見積もりであった場合、紹介してくれた不動産業者に「他の引越し業者に取られました」と報告するのはバツが悪いので、引越し料金をとことん安くします。

また、紹介してくれた仲介者への面目もあり、引越し当日の作業、サービス内容も間違いの無いものになります。

引越し業者を紹介してもらう時に気をつけたいのは、紹介してくれる人から引越し業者に連絡してもらい、引越し業者からユーザーに連絡してもらうことです。

これはユーザーにとって引越しのサービスを依頼する窓口をひとつにすることと、引越し業者に対して紹介物件であることを明確にするためです。

くれぐれも仲介者を頭越しして引越し業者に直接連絡しないようにしてください。

引越し業者を紹介してもらうなら、大家さんや不動産屋さんが適任

引越しの見積もりは引越し業者1社だけじゃダメ

引越し業者の見積もりは2社以上から取る

今どき引越し業者の見積もりを一社だけで決めてしまう人はいないと思います。

引っ越し費用を安くするには、少なくとも引越し業者2社以上から見積もりを取り、見積もりを取った全ての引越し業者に、全ての引越し業者の見積もり金額を嘘偽りなく伝えることです。

そうすると、それぞれの引越し業者は勝手に値引き合戦を始めてくれます。

値引き合戦はエスカレートしていき、いよいよどの引越し業者も手を引いたとき、残った引越し業者の見積もり金額でユーザーの引越しの最安値が解ります。

変に交渉したり、「値引きして欲しい」などと感情を伝えるよりも、他の引越し業者の引越しの見積もり料金だけを伝えるほうがスマートですし、浅ましい気分にならずに済みます。

そして、すべての引越し業者の見積もり内容をオープンにすれば、必ず引越し料金の底値にたどり着きます。

できることなら、他の引越し業者の見積もり書を実際に見せてあげましょう。

引越しの相見積もりは「入札」「落札」と思っておけば間違いありません。

下手に値引き交渉するより、他社の見積金額をオープンにする

引越しの一括見積もりサイトを利用する

引越しの一括見積もりサイトを利用すれば、間違いなく引越し料金の最安値、底値にたどり着く

引越しの一括見積もりサイトは、たった一度の入力で複数の引越し業者に見積もりの依頼ができてしまう優れものです。

引越しの一括見積もりサイトのシステムは、ただ便利なだけではありません。

引越しするユーザーの情報の入り口が一括見積もりサイトであることを、引越し業者が知っていますので、最初から相見積もりの料金で勝負してくれます。

つまり、引越し業者は初めから自社で出せる最安値の引越し料金で見積もりを出してくるのです。

この一括見積もりサイトを使わずにユーザー自ら電話して引越し業者に見積もりを依頼すると、引越し業者はある程度の値引き幅を持った見積もり金額を提示してきます。

そして、引越し業者が最初に出してきた「値引き幅を持った引越し料金」からの値引き交渉になります。

引越しの一括見積もりサイトを利用すると、初めから自社で出せる最安値で見積もりを出してくれるのですから、値引き幅を超えて値引きしてくれる、いわゆる引越し料金の底値にたどり着く可能性が高いということです。

引越しの一括見積もりサイトを利用すると、初めから自社で出せる引越し料金の最安値で見積もりを出してくれる

引越し業者に訪問見積もりに来てもらう

引越し業者の無料のサービス「訪問見積もり」を利用する

電話だけで引っ越しの見積もりを取ると、まず間違いなく荷物の量を多めに見積もられています。

引越し荷物の総量で引越しに使うトラックの大きさが変わります。

引越しに使うトラックが大きくなるほど引越し料金は高くなります。

引越しに使うトラックの大きさは、荷物の量、現在のお部屋の間取りなどから計算されます。

電話だけで引越しの見積もりを取ると、引越し当日に積み残しが出ないように、実際に必要な大きさよりも一回り大きなトラックを割り当てて、料金が計算されてしまいます。

例えば、1DKの間取りで一人暮らしの引越しなら、通常2トン車が割り当てられます。

ところが、引越し当日実際に荷物を積み込むと、「軽トラックでも充分だった」ということがよくあります。

これを回避するには、訪問見積もりをお願いするのが一番です。

訪問見積もりとは引越し前に引越し業者がユーザー宅を訪問して、荷物や建物の状況を確認し引越し料金を算出する無料サービスのことです。

訪問見積もりをすれば、引越し業者の営業マンはユーザーの荷物の量から適切なトラックを割り当てることができます。

また、割り当てたトラックは引越し業者が判断したものですから、引越し当日、一部の荷物が積みきれなかったとしても、応援のトラックを呼んででもピストン輸送してでも荷物を残すことなく運んでくれます。

引っ越しにかかる費用は使われるトラックの大きさで変わるので、引越し会社に一度荷物を見てもらい最適なトラックを選んでもらう

引越し予定日は余裕を持って設定する

引越し希望日をフレキシブルにして候補日を複数用意する

引越し料金は引越しの日にち、時間帯、曜日、月末月初でも大きく違います。

引越し日が土日祝日の場合、料金が高めの見積もりになります。

これはなにも引越し業者が土日祝日は働きたくないということではありません。

単に引っ越しの希望が集中するからです。

これは月間で見ても同じことが言えます。

月末は高めの見積もり、中旬は安めの見積もりになります。

不動産物件が賃貸の場合、家賃の2重払いの期間を減らす為に、月末に引越しの希望が集中するからです。

引越し作業の開始時間が違うと引越し料金が変わる

また、引っ越しの時間帯によっても料金が変わります。

朝一番の引っ越しから、午後の引っ越し、夕方の引っ越しという順番で引越し料金は安くなっていきます。

引っ越しの日にち、時間帯、曜日、月末月初で引越し料金が違うことも踏まえると、引っ越しの希望日、時間帯は、第一候補、第二候補、第三候補くらいまで用意しておいたほうがよいということです。

場合によっては引越し料金に2倍ほどの違いが出たりします。

もし、ユーザーが仕事を休むことで引越し料金が半額になるなら、ユーザーの一日分の給料が引越し料金の差分を超えない限り、仕事を休んででも平日に引っ越ししたほうが得だということになります。

引っ越しの希望日はいくつかの候補から選べるようにしておくと引越料金が安くなる可能性が高い

引越し料金を安くできるワケ

なぜ、引越し業者や引越し日によって、値段が違うんでしょうか?

訪問見積もりの時に出てくる「今、決めたら安くなる」は本当?

引越し業者のトラックは1日の売上目標がある

引越し業者のトラックは1台ごとに1日分のノルマ、売上目標が決まっています。

また、1日に稼働できる時間も決まっています。

1日に1物件しか引越し作業をしなかったら、その1ご家庭でトラック1台のノルマ分すべてを支払うことになります。

では、1台のトラックの使用時間を午前と午後に分けて2つのご家庭でシェアしてみたら?

1ご家庭の負担金額は半分で済みます。

これが、午後フリー便などと呼ばれている配車方法です。

1台のトラック1家庭で利用

引越し業者が所有する1台のトラックの1日分のノルマを180,000円だとして、1日に1物件の引越しをこなすだけだと、1ご家庭で1台のトラックの1日分のノルマをすべて負担することになります

1台の引越しトラックをシェアする

引越し業者の営業努力で引越し料金を安くする配車方法を使い、1台のトラックを3件のご家庭でシェアすることで、トラック一台の1日分のノルマ180,000円は変わらず、それぞれのご家庭の負担価格は安くなる

これで、それぞれのユーザーの負担は安くなると言うわけです。

朝一番から引越し作業に入るご家庭の料金負担が一番大きく、2番目、3番目と料金負担が軽くなっていきます。

一日のうちで一台のトラックがこなす引越しの順番が、後になればなるほど安い引越しになるわけです。

特に、単身、一人暮らしの方の荷物の少ない引越しは、比較的時間がかからないので、午後フリー便にすると、ビックリするほど安い引越しになります。

この午後フリー便、2便と呼ばれる配車方法を取っているのは、引越し専業の引越し業者に限られます。

物流系大手運送会社の引越し部署では、1台のトラックには1日1件の引越し物件しか割り当てません。

そこで引越し業者ごとの見積り金額の差が出てくるわけです。

この午後フリー便、2便と呼ばれる配車方法、前に入っている引越し物件にイレギュラーなことが起こると、当然、後の引越し物件もズレていきます。

引越しシーズンのピーク時には、夜逃げのような引越しになるくらい作業終了時間が遅くなることもあります。

安いからにはそれなりにリスクもあるということです。

見積もりのときに引越し作業の開始時間や終了時間について確認が必要です。